歌い継がれる日本の歌

立川法人会砂川東支部女性部会研修会がセレモアコンサートホールで開催されました。
本年度は、福井敬先生をお招きしての演奏会。

前半は、日本歌曲を取り上げてくださいました。明治時代初期の滝廉太郎、山田耕筰、そして現代日本を代表する武満徹、中田喜直。

まず、私のソロで、ドビュッシーの「月の光」を演奏。昼間の会場を「夜」にしたところで?!滝廉太郎の「荒城の月」に繋げました。23歳の若さでこの世を去った夭折の作曲家、滝廉太郎。「荒城の月」は、彼がまだ学生の頃の作品です。

ジャポニズムの影響を受け、日本の蒔絵を部屋に飾っていたフランスのドビュッシーですが、奇しくも滝廉太郎と同時代人でもあります。この二人の描く月を並列させたことであらためて両方の魅力が浮き出ました。

ドビュッシーの「月の光」は、緩急自在に流れるようなパッサージュの中でたゆたう優雅さを持ち、しなやかに柔らかく、風景を切り取っていきます。水面に映る月、そして無数の光が見えてきそうな絵画的な美しさ。

一方、日本における西洋音楽黎明期の滝廉太郎が描く月は、凛とした静謐さの中で、哀しみと「もののあわれ」が響いてきます。「聴いていそうで、実はあまり聞く機会がない”荒城の月”はぜひプログラムに入れたかった」と仰る福井先生。

福井先生のお話では、最近の音楽の教科書から、だんだんにこれらの「日本の歌」が消えて、ポップスの楽曲が増えているそうです。「荒城の月」を知らない中学生もたくさんいるとか。これらの「日本の歌」が、優れた声楽家の方たちによって歌い継がれ、聴取の中で魅力を再発見し、次の世代に繋がっていくことを心から願っています。

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後半は、生誕100年のバーンスタインのミュージカルから「マリア」、
そしてヴェルディ、プッチーニのオペラのアリア、
という福井さんの十八番。

「福井さんのことは、オペラグラスで遠くからしか見たことがなかった」「テレビでしか見たことがなかった」、というお客様にとっては、まじかで聴く美声と迫力と波動は、大インパクト!
熱狂の中でコンサートがお開きとなりました。

「生きててよかった!」「寿命が延びた」「元気になった」と笑顔でお帰りになるお客様。
会場に「福」を届けてくださった福井さんに感謝です。

明日は、安曇野の演奏会。

今日は、黒いベーゼンドルファー モデル225シュトラウスモデルでしたが、
明日は、木目のベーゼンドルファーで同型、同モデルで弾かせていただきます。

スーツケースに楽譜を詰めて、いざ移動!

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