アンサンブル小金井・スプリングコンサート

11時。セシオン杉並に到着。
バブルの頃に建設された建物なのか、いろいろな箇所がゆったりと設計されており、とてもうまくできているホールだと思いました。
駐車場から楽屋口に向かうとき、大変なことに気づきました。

「あ!ドレス忘れてる!」

楽譜よし!鉛筆よし!靴も持った、ハンカチも持った、休憩で飲むお茶が入った水筒も。はい完璧。と短時間で準備できるのが自慢だった私ですが、なんと舞台のドレスがない!
今日弾く音楽のことばかり考えていたので、道中、一度も格好のことを考えなかったようです。

そんなこんなで、ドジなスタートの朝でしたが、
調律の高さんの
「とてもコンディションのいいスタインウェイだよ」
の一言にほっと安心。
数回のリハーサルでは、なかなかうまく合わなかった場所が、本番では何かが降りてくるのか、違う気迫で思わずバチっと合ったり、リハーサルで快進撃の場所が本番で、これまた何かが降りてくるのか、納得のいかない音になってしまったり・・・これもあれも、すべてナマモノの世界です。
ヴィオラとのかけあい、クラリネットとの重奏、チェロとのからみ、そしてティンパニーとのやりとりなど、オーケストレーションの巧みなラフマニノフならではの音楽をどう表現していくか ― すべてがいっしょになって舞台に出て行きました。

居残り練習から朝練まで、エネルギーあふれる指揮で献身的な指導をされた木村康人さんと
熱い音楽を奏でることで、それに応えたアンサンブル小金井のメンバーのみなさん、
そして温かな声援を下さったお客様に感謝しております。

コメント

  1. yuko より:

    「雪のジェットコースター」のスピードでとってきてもらったんです。
    演奏家になって初めての大ドジでした。

  2. nishisan より:

    で、どんな格好で、
    大丈夫かいな。