先月天国に召された礒山雅先生が30年以上続けてこられた立川市錦学習館における「錦まつりコンサート」。
礒山先生主宰の「楽しいクラシックの会」の皆さまがずっと演奏会を支えてこられました。
先生の軽妙洒脱なお話により、毎回、多くの皆様が詰めかけてくださった長寿コンサートです。
今回は、急遽
~長きにわたり、錦まつりコンサートにご尽力くださった礒山雅先生を偲んで~と
プログラムに印刷されました。
いつも先生がお座りになる左の一番端のお席がご遺影に。静かに私達を見守ってくださいました。
はじめに会場の皆様と一緒に先生のご冥福を祈り、バッハの「前奏曲」を献奏。
先生とは、様々な舞台でご一緒し、多くの出会いをいただき、またたくさんの曲を学ぶ機会を頂戴してまいりました。
今回は、カウンターテナーの青木洋也さんとの舞台でした。前半は、ヘンデルとバッハ。後半はトスティと武満徹。カウンターテナーの魅力が良く出るプログラムだと先生ご自身大変楽しみにしておられたのですが・・・。
「あなたがそばにいれば」「さようなら」「ちいさな空」など素敵な曲が並びました。
はからずも、歌詞の中に先生とのお別れを思わせる言葉が多く、青木さんも後奏で涙をこらえる瞬間がありました。
カウンターテナーの声を生まれて初めて生で聴く、というお客様のために「成人男子であること、変声していること、というのがカウンターテナーの条件です。まだ日本で10人くらいしかいませんから仕事がいっぱいありますので、ご子息やお孫様の中で裏声に興味をお持ちの皆さんは、裏声を鍛えてみてください。」など笑い話を交えて説明。
コメント