ベーゼンドルファー・ヴィエナモデルお披露目コンサート

春の気配が近づいてきました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今日は、サンシティタワー神戸に新しく常設されたベーゼンドルファー・ヴィエナモデルのお披露目コンサートに出演させていただきました。

世界三大ピアノの一つ、ウィーン生まれの名器ベーゼンドルファー。その中でも「ウィーン・モデル」と名付けられたスペシャルモデルは、耳だけでなく、目も楽しませてくれる楽器です。

神戸の山、海が見渡せる素晴らしい眺望、世界の一流ホテルを手掛けるデザイナーによる設計、洗練された家具や調度品に囲まれた素敵なサンシティタワー神戸で、一流の楽器を弾かせていただく光栄なひとときでした。

ゆったりと笑顔でお聴きくださる皆様の幸せなオーラの中で、ウィーン生まれの曲を中心にしたコンサート。ブラームス、ヨハン・シュトラウス、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトetc.

新しいピアノは、ハンマーにまだ弦の筋がついておらず、ちょうど新雪を滑るスキーヤー（スキーができない私が言う資格はないのですが・・・）の気分です。

薄緑の上品な壁紙と椅子がセットになった美しいホールなのですが、お申込みのお客様が予想をはるかに超えてしまったため、大きなゆったりとした緑の椅子が入りきらず、朝パイプ椅子が運び込まれました。緑の椅子で2回公演にしていただけばよかった・・・と思ったりもしたのですが、ほんの少し椅子と椅子の間をあけて（この数センチはけっこう大事！）並べていただいたおかげで、窮屈にもならず、かつ一体感のあるコンサートとなりました。

ピアノの表面は、アンボイナという最高級の木が使われ、艶やかで上品な味わいのピアノです。
モデル225は、セミコンサートグランドと呼ばれるサイズですが、ベーゼンドルファーの225センチは、とてもバランスが良いように感じます。普段使うことのない低音のエキストラキー４音（黒鍵盤）を鳴らしてお聴きいただいたり、1台の楽器ができあがるのにおよそ100年かかるベーゼンドルファー・ピアノの特徴などもお話しさせていただきました。