ウィーン滞在最終日の朝を迎えました。
私が帰国するための飛行機は、ストのため欠航が決定。呆然としたのですが、旅行社のほうで無事別の便に振り替えてくださいました。ただし、ミュンヘン経由の予定がフランクフルト経由に変わり、1時間遅い便となりました。それまでの時間、ウィーン市内を少し散策。
聖ドミニカ教会も雪と寒さのためか、人影がありません。静かな祈りのひとときを過ごしました。
少し買い物をして1時間ほど歩き、ウィーンの老舗カフェ フラウエンフーバーで珈琲タイム。
マリア・テレジアの宮廷専属コックさんによって開業されたお店です。
かつてモーツァルトやベートーヴェンがこの店の2階で演奏したことでも知られています。
早速「マリア・テレジア」を注文。ホイップクリーム入りの珈琲とオレンジリキュールの香りの華麗なマリアージュでした。こちらのカフェは、珈琲が銀のお盆に乗って登場。お水のコップの上にスプーンが縦に置かれています。コップの上に乗ったスプーンを最初に見たときはふざけているのかと思ったのですが、これが正式のサーブの仕方のようです。お盆に置くより、清潔ですね。以前家でやってみたことがありますが、落とさずに運ぶのは結構な技が必要でした。
アムホフ教会の美しい天井を見上げ、ウィーンの広場を横切りホテルへ。
ウィーンで活躍した音楽家たちの名前が通りに刻まれています。
部屋に戻り、ベーゼンドルファーの職人さんが作ってくださった名札とアーティスト・ポスターを鞄に詰めて、帰国の途に着きました。表にベーゼンドルファーの文字、裏に私の名前を入れてくださっています。「来年また会いましょう!」とハグして
別れたお一人お一人のお顔が浮かびます。
コメント