高尾山にて

20年ほど前、主人が東京住まいだったころ、毎年お正月に、職場のお仲間の方たちと高尾山の登山にでかけるのが恒例になっていました。まだ雪が残る寒い山道を登り、初詣。
私も朝から10人分のお弁当やらおつまみを作り、頂上で新年会。下山して猪鍋を皆でつつき帰宅。
その頃はあまり混んでいなかった山でしたが、最近は外国人にも人気のパワー・スポットです。

今朝は、久方ぶりに高尾山の良い空気を吸いにでかけました。この時期限定の緑は目にもまぶしいベビーグリーン！鶯はじめ、たくさんの鳥たちの合唱が聴こえてきます。

今練習しているモーツァルト：「”リゾンは眠っていた”による変奏曲」では、たくさんの軽やかなパッサージュやトリルが出てきますが、目をつぶって鳥の声を聴いているとそっくりの音型なのです。つつつつ・ころろろ・つーぴぴ　と可愛い声で鳴く鳥をモーツァルトも愛していたのでしょう。テクニカルな音符が、鳥のセリフに思えてきます。

驚くのは、小さな小学生や園児さんたちが身軽にひょいひょいと登っていることです。ぜーぜーと息を切らせているのは引率している大人たちのほう。

今日は、体力づくりというよりリフレッシュが目的ということで？！「行きはリフト、帰りが歩き」という軟弱コースに甘んじてしまった私です。爽やかな新緑の風に吹かれながら登るリフトは最高の気分でした。

「こなら」の根っこを見ているだけで、元気が出てきます。木々のエネルギーからありがたい「気」をいただき、下山。30年前からある麓のお店で山ウドを買い、夜はきんぴらを作りました。