三条の夏

大学でのワークショップに参加したあと、昨日から新潟県三条市に入りました。
新幹線Maxときから見える田圃も緑が美しい季節です。
三条市一番星育成事業としての夏の公開レッスン。大ホールのスタインウェイを弾く子供たちも昨年初めて会った頃より、一段と堂々としてきて成長が嬉しい限りです。
今日がホールの都合で空き日となってしまったため午後からは三条市内散策。
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北洋漁業の開拓者、堤清六氏の生家から宿に戻るはずが、道に迷ってしまい三条市歴史民族産業資料館へ。
思いがけず、歴史に思いを馳せるひとときとなりました。
鍛冶町である三条の歴史、鋸の制作過程
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名物の大凧
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など、興味深い展示の数々。
三条では凧をイカと呼ぶそうです。明治時代には縦7m横5mもの大イカ合戦が行われていたとか。
「むかしの暮らし 涼」の特別展示では、昭和初期のハエ取り器や
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かき氷機
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の展示も。
部屋を閉め切ってクーラーを使う密閉型の現代生活とは対照的に、朝窓を開けて風を入れ、昼は簾で空気を通し、夕方は団扇片手に縁側で涼む昭和の夏。そこには自然に寄り添う開放型のエコライフがあったのだとあらためて感じました。
夜はふらりとボサコルライブを聴きにSato’s Barに。普段あまり聴くことのないブラジルの音楽。エキサイティングな波動が伝わり新鮮な時間でした。
《カリオカの夜》は耳覚えのある曲ですが、「カリオカ」は「リオっ子」という意味だとは知りませんでした。
言葉の音と音楽のリズムがピタっとはまっていて耳に心地良く、曲にまつわるトークも軽妙洒脱。
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右は魅力的なボーカル、さとうえみさん
左がパンデイロとタンボリムのゲスト、伊藤哲さん。
奥の帽子の男性が田中トシユキさん。柔らかな歌声の田中さんは、曲によってピアノ、クラリネット、アコルディーナ、パンデイロと次々に異なる楽器に持ち替え。専門のアコーディオン以外にこんなにいろいろ出来てしまう才能に圧倒されました。

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