リスト@仙台 

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気持ちのよい青葉の季節に、仙台へ。ピアノ ティーチャーズ サークル2017、今年度最初の講座としてお招き頂きました。
ベルエア仙台 ミュージックルームにて。今日のテーマは、「リストとベーゼンドルファー」。
ベーゼンドルファー・ピアノのこと、そしてリストの音楽についてのお話を交え、演奏させていただきました。
朝、会場に着くとビデオとマイクが置かれていましたが、どちらも故障中!
やむなく、地声で、「手元を写すビデオなし」で行いました。
それにも拘わらず、、、というか機械を全く使わなかったおかげで?!会場にお集まりくださったピアノの先生方との距離がぐっと近くなったような気がしました。
「ため息」「愛の夢」「献呈」「コンソレーション」など。。。
リストの作品の持つロマン、そしてピアニズム。一見華やかで、表面的にとらえられることも多いのですが、ハーモニーの響かせ方、構成音など、「ピアノ」を知り抜いている作曲家と言えるでしょう。
指揮者としても活躍し、ワーグナーなどの作品の初演を行ったリスト。交響詩の分野で才能を発揮し、自作品のオーケストレーションも考え抜かれています。逆に、リストのピアノ作品を弾く場合もオーケストラの音をイメージすることによって、様々なインスピレーションと音色の変化をもたらしてくれるように思えます。そのため、音色変換装置としてのペダルが重要な役目を果たすのは言うまでもありません。
そして細かな伴奏の音型ひとつとっても最大の効果があるように書かれているリスト作品。
毎回、新しい発見があり、エキサイティングな作曲家でもあります。
リストの曲の底に秘められた強靭な精神力とエネルギー。そのおかげで、全く疲れることなく弾いたりお話ししたり、、、であっという間の2時間。仙台美人の先生方が手を振って見送ってくださり、会場を後にしました。
本当は広瀬川や青葉城をゆっくり見てから帰りたかったのですが・・・。駅で軽食をつまんですぐに新幹線に乗り込み車窓を眺めました。
けっきょく普段より忙しくなってしまった今年のゴールデンウィークでした。

コメント

  1. yuko より:

    KIRI様
    コメントありがとうございます。
    エステ荘の噴水は、私も好きな曲です。
    絵画より絵画的で、ピアノの表現力が見事に開花した作品だと思います。
    ピアノ音楽の歴史の中で、リストがもたらした功績は大ですね!

  2. Kiri より:

     講座、お疲れさまでした。
     私はごく最近『エステ荘の噴水』(巡礼の年第三年)を知り、文字どおり身も心もとろけそうな経験をいたしました。そしてもっと早くこの曲を知っていればと、一時は後悔しきりでしたが、思い直して、今は出会えたことに感謝しております。
    “Better late, than never.” です。
     せっかく久元さまがおいでになるというのに、お迎えする会場の整備状況には『ためいき』が出ます。