東京福島県人浜通り会創立30周年

芝パークホテルにおきまして、東京福島県人浜通り会創立30周年記念式典と祝賀会が開催され、
祝賀演奏をさせていただきました。

様々な厳しい状況を乗り越えてこられた皆様が一同に集い、さらなる発展を誓うひとときとなりました。

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祈りを込めてバッハを、そして初めて福島の楢葉町に伺った日の美しい月夜の晩を思い出し、ドビュッシーの「月の光」などを演奏させていただきました。

千駒酒造の櫻井さんから、美酒「千駒」が提供され、皆で ” 乾杯 “。

被災地への支援、被災された方々との交流を今もって続けておられる会の皆様から貴重なお話お伺いすることができました。東日本大震災、原発事故から7年目に入り、今なお東北3県で仮住まいのまま避難を余儀なくされておられる方々は約77000人。その中で神奈川に避難されておられる2506人を「かながわ避難者と共にあゆむ会」で支えていらっしゃる皆さんにも再会しました。

横浜で神奈川フィルハーモニー管弦楽団との共演をさせていただく演奏会の折には、毎回聴きにいらしてくださり、音楽を通じての交流が続いていることに感謝しております。

創立30周年記念誌には、福島県の内堀雅雄知事はじめ、福島県内、すべての市町村長さんの祝辞が寄稿されました。朝倉悠三氏による相馬馬追の絵が表紙に。郷土愛と結の精神が力強い馬の姿から浮かびあがります。

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会場から帰途につく道で、携帯に電話が入りました。可愛い女性の声で「アメリカからです!」

「え?!」楢葉のコンサートで初めて会ったとき、まだ愛くるしい中学生だった伊代ちゃんからでした。その後音大に進み、最近結婚し、素敵なご主人とロサンジェルス住まいです。「今日は福島のみんなのために弾いてくださってありがとうございます!」「お父さんが来年は楢葉の家に帰れそうです!」

希望に満ちた幸せな伊代ちゃんの声を聴き、美しい楢葉町の柚子畑の風景が蘇り、涙があふれました。

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