モーツァルトってすごい!

朝は、立川錦学習館で開催された「楽しいクラシックの会」主催の講座「作曲家、加藤昌則から見たモーツァルト」へ。作曲家としてモーツァルトのどこに魅力を感じるか、という視点でのお話を興味深く拝聴しました。

「魔笛」序曲、「後宮からの誘拐」序曲、「ジュピター」最終楽章、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」などを題材に、フーガとソナタ形式の語法がどのように使われているかを解析。
アーノンクール指揮の「ジュピター」の映像を、「どこのオーケストラかわからないけれど素晴らしい名演!」と絶賛されながら紹介されました。
溌剌とした演奏者の中に、見覚えのある懐かしい顔が1人、また2人、、、。
一昨年共演したウィーン放送交響楽団のメンバーでした。10年程前の映像、皆少しずつ若く細い?!頃の姿です。
作曲の凄技を分析してから聴くと、聴衆の拍手は演奏に対してだけでなく「モーツァルトってすごーい!」という拍手も入っている気がしてしまう、と加藤さん。同感です。

終了後、直ちに新宿に移動。夕方は朝日カルチャーセンター新宿で、レクチャーコンサート「モーツァルト ピアノ協奏曲第20番の魅力」。演奏を交えながら、この短調の人気作品の比類のなさについてアプローチさせていただきました。

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今日の講座は、今週末神戸で開催されます「アンサンブル神戸定期演奏会」のプレトークという位置付けでもありました。

このピアノ協奏曲第20番では、様々な工夫が施され円熟された技法が用いられています。それでいて決して「技」には見えません。沸き起こる感情が、音楽に乗って風のように、水のように、嵐のように、火のように、、、立ち現れます。全てが自然で、まさに「神技」。
やっぱり
モーツァルトってすごい!
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今回は、ドラマティックなこの曲を愛したベートーヴェンのカデンツァを使い弾かせていただきます。
東京から遠路聴きにいらしてくださる皆様にも感謝です。

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