朝日カルチャーセンター「モーツァルト初期のソナタ」

4時から5時半までの90分、新宿の朝日カルチャーセンターで、K282、283、284の3曲のレクチャーコンサート。

19歳のときミュンヘンで創った6曲のソナタのうちの後半3曲です。
若さあふれるエネルギー、あふれんばかりの好奇心、豊かなアイデア、ピアノフォルテという新しい楽器への感動、先輩クリスティアン・バッハやハイドンへの尊敬の念、、、などが、それぞれのありようで詰まっています。

かろやかに、あるいは、しっとりとした歌に仕上げるために、現代のピアノで、いかに表現していくか、私なりにお話をまじえてアプローチさせていただきました。

それにしても、オペラの場面を彷彿とさせる箇所がなんと多いこと。
ピアノの譜面は、歌詞がありませんが、まぎれもない愛の歌だったり、ユーモアあふれるキャラクターが登場したり、独白だったり・・。
同時期のオペラ「偽の女庭師」のメロディも登場します。
いつもクラヴィーアを弾きながら、オペラのアリアやレチタティーヴォをつくっているモーツァルトの姿が思い浮かびます。

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