カワイ講座「メンデルスゾーン無言歌」

カワイでの講座、続編の第2回目、今日は、メンデルスゾーンの「無言歌集」、シューマンの「子供のためのアルバム」をとりあげました。
どちらもレッスンなどでとりあげられることの多い曲ですが、美しく弾くためにはいくつかのポイントがあります。

メンデルスゾーンは、水彩画も上手な人と伝えられます。
美しい風景を絵にしたり、音にしたり、豊かな人生を送った芸術家と言えましょう。
シューマンは、メンデルスゾーンの音楽を愛し、亡くなったとき「追憶~メンデルスゾーンを偲んで~」を作曲しています。

メンデルスゾーンの「無言歌」には、自然の風景が浮かぶような美しい曲が多いのですが、今回、あらためて和声を分析してみて、バッハの前奏曲との和声進行の共通点を発見したり、新たな魅力を感じることができました。
ロマン派時代、バッハを再発見し、光を当てたメンデルスゾーン。
この音楽史上のエピソードが、作品からも確認されました。

何気なく子供の頃に弾いた「子供のための曲」が、決して侮れない魅力とともに、蘇ってきて、ピアノを続けていて良かった、と思える瞬間です。

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