カワイ音楽教育シンポジウム関東大会

シェラトン・グランデ・トーキョー・ベイ・ホテルで
第48回カワイ音楽教育シンポジウム関東大会が行われ、90分の演奏をまじえた講演をさせていただきました。
テーマは、「ピアノの歴史~楽器の進歩と作品の変容~」。
国立音大副学長、理事を歴任された繁下和雄先生、
同じく現副学長の神原雅之先生のあとの出演ということで、光栄の至りです。
昨晩からクラヴィコードを持ち込んでホテル入りし、音響チェックなどを行いました。

ふだんピアノのレッスンをされ、ピアノ教育の現場に立っておられる講師の皆様500人を前に、ピアノとクラヴィコードを使って300年のピアノの流れ、作品の変容とピアノの進歩との関係、また、それらの知識をいかにピアノの演奏や指導に生かしていくかなどについて駆け足でお話しさせていただきました。
チェンバロは御存知でも、クラヴィコードはあまり馴染みのない方もおられるかもしれません。本当は20人くらいの会場で美しさを発揮する楽器なのですが、終演後、触っていただく機会にもなれば、と思い持参しました。
ブラームスも晩年クラヴィコードをつまびいていたそうで、19世紀に入ってからも愛され続けた楽器です。小さな、繊細な楽器なのですが、ある意味大きな表現力も秘めています。東京、山梨、長野、埼玉地区の熱心な講師の皆様が手に触れていただき、私のクラヴィコードにとっても光栄な一日になりました。

反省すべきはマイクのことです。
お話用のピン・マイクがピアノの音を拾ってしまい、一部お聞き苦しい箇所もあったかと思います。
今後、演奏を交えてのお話のときは、ピン・マイクではなく、手元でON OFFの手間があったとしても、やはりワイヤレス・マイクにしようと思った次第です。
声楽家の声は、1000人のホールでも地声で朗々と通ります。
指揮者、政治家の方なども、大きな声であることが必須の条件とか。
声が小さい私にとって、マイクをどう使うかはあなどれない事項のひとつでした。

いろいろとご配慮くださり、お世話になりましたスタッフの皆様、そして関東地区講師研究会の皆様に厚く御礼申し上げます。

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