『北京故宮 書の名宝展覧』

午後から、江戸東京美術館で開催されている『北京故宮 書の名宝展覧』に出かけました。
15日までなので、最終日は混雑すると思って出かけたのですが、案の定たいへんな混みようでした。
目玉の、王羲之「蘭亭序」の前は、2列、3列の行列が出来、
「前の方の肩越しにお願いしま~す。立ち止まらずご覧くださ~い」
の声の中、ちらっと見ることができただけです。
明の太祖洪武帝の書もありました。兵を出すときの指令のようでした。
さまざまな時代の、多様な書が、見る者に迫ってきます。
自由人の遊ぶようなリズミカルな字もあれば、見事に整った字体など、読めなくてもその筆遣いを見ているだけで楽しくなります。
ずいぶんと外国の方の姿も見受けられ、中国文化への関心の高さを伺わせました。なかには、日本人の列とは逆方向、つまり左から右に進みながら見て(READ?!)いらっしゃる方もいらしっしゃいました。

両国から総武線に乗り、浅草橋で乗り換えて、曳舟で降り、ときどきお邪魔しています、モツ焼き『大力』に。
美味しいモツ焼き(シロ、ハラミ、テッポウ、ガツ)のほか、ご常連さんからいただいたと女将さんがおっしゃる、鰺のたたきもいただきました。
日本酒も少々いただき、若干の不安もありましたが、斜め向かいの銭湯『曳舟湯』でひとふろ浴び、帰路につきました。

旅先で温泉に入るのは、楽しみのひとつですが、東京でわざわざ銭湯に入るのは、何十年ぶりのこと。
久しぶりに、ゆったりとした、穏やかな時間の流れに身を任せることが出来ました。

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