ペーター・レーゼル ベートーヴェン演奏会

ペーター・レーゼルのベートーヴェン演奏会。
0番、テンペスト、ハンマークラヴィアといプログラミング。ドイツ正統派という言葉がピッタリのピアニストで、しかも美しいベートーヴェンでした。
前半は、ずっとお客さんの鼾がゴーゴーとなる中での演奏で、本当に気の毒。隣の誰か・・・止めてあげて!という感じでしたが、集中力を切らすことなく、さすがベテランの貫禄でした。
聞き終わったあと、とても充実した幸福感が満ちてくる演奏で、音楽を奏でる喜び、音楽を聴く喜び、それが一体となる演奏会の原点を感じました。
派手な流行を追いかける演奏とは一線を画した音楽が紀尾井ホールを包みました。
プロフィールを見ると終戦の年、1945年ドレスデン生まれでした。

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