しあわせ運べるように

阪神・淡路大震災から26年。追悼の想いを込めた灯篭が三宮・東遊園地に灯されました。今年の「1・17のつどい」は、三密を防ぐため、前夜から灯篭が灯され、当日は例年の2割ほどの遺族の方々が祈りを捧げられました。そして同日、阪神淡路大震災を機に生まれた歌「しあわせ運べるように」が、神戸市の第2の市歌に指定されました。

この曲は、震災発生から2週間後、ご自身も被災された神戸市立高羽小学校の音楽教諭 臼井真先生が、犠牲になった方々への鎮魂と神戸の復興を願い作詞・作曲された曲です。以来、神戸では様々な場面で歌い継がれ、毎年1月17日には、この曲で皆の想いを一つにし、また東日本大震災の被災地などでも歌われてきました。

http://www.shiawasehakoberuyouni.jp/lyrics.html

初めてこの曲の伴奏をさせていただいたのは、7年ほど前。涙で楽譜がほとんど見えなくなってしまったことを覚えています。様々な行事で子供たちの歌声に触れるたび、胸がいっぱいになってしまいます。

心と心を繋ぐ音楽の力は偉大です。歌い継がれる中で、大震災の経験が風化することなく語り継がれていくことでしょう。
今年、臼井先生は音楽の先生として定年を迎えられるとのこと。節目の年に「第2の市歌」となった「しあわせ運べるように」。
多くの人々の心を励ましてきたこの曲が、これからも末永く歌い継がれていくことを願っています。

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