早春の室内楽@たましんRISURUホール

毎春恒例となりました国立音楽大学と立川市の連携協力に関する協定締結記念として始まったコンサート。今回で5回目となりました。
お天気を心配しましたが、明るい春の日差しの中、桜も満開。ご来場くださいました皆様に感謝です。

リハーサルから「アンサンブルのくにたち」パワー全開。演奏センターの皆さん、調律の池末隆さんはじめ、多くの皆様、お世話になりました。

今回は、大学のチェンバロ(ミートケモデル)を搬入。Mietcke(ミートケ)は、バッハにゆかりの制作家として知られるベルリンの楽器製作家。今日の演奏会はバッハの《ゴールドベルク変奏曲》『アリア』で開始し、” 祈り”を込めて弾かせていただきました。

ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番、シューベルト:《岩上の羊飼い》、モーツァルト:クラリネット五重奏曲、
私の大好きなプログラムが並びます。阪田宏彰さん(チェロ)、吉澤萌依子さん(ヴァイオリン)、坂上ちひろさん(ヴィオラ)など優秀な卒業生も出演。生き生きとしたフレッシュなステージとなりました。

武田忠善学長先生(右)、演奏センター長の永峰高志先生(左)、大学の激務と超過密スケジュールをもろともせずステージに情熱を傾けておられる姿に感服の連続。様々な困難な状況において、音楽の力と絆をあらためて感じるステージでした。

楽屋は、2022年度から専任になられるメゾ・ソプラノの清水華澄先生と一緒。

笑いが絶えない楽しい楽屋。ところが昼食タイム、清水先生に用意されていたお弁当を、なんと伴奏の先生が連れてきた譜めくりさんが食べてしまったことが判明。「あ!清水先生の分が無い」とちょっとした騒ぎ?!に。本番も迫っているし、どうしよう・・・。「どうしてくれるの!おなかすいてたら歌えないじゃない!」と怒るのが普通。ところが清水先生は「いいの、いいの。私は本番前はあまり食べないタイプ。食べなくても全然平気」とにこやかな神対応。

隣でそれを見ていた私、、、余分に作ってきていたおにぎり2個をそっと差し上げた次第。素晴らしいフランス歌曲を歌われる秋山理恵先生が教えてくださった「小松昆布」入り。「わ~嬉しい。美味しい~~!このおにぎりパワーのおかげで歌える!」とパクパクっと召し上がってくださいました。
学生さんや伴奏者さんにまで気を遣う「良い人すぎるほどの優しい人」というチャーミングな清水先生のお人柄が伝わる一コマでした。

「備えあれば憂いなし」のおにぎり、清水先生のお口に入って喜んでいることでしょう(笑)。

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