兵庫県立芸術文化センターにて

スポーツ界、今年の関西は熱い!神戸の街を歩いていてもヴィッセル神戸の優勝祝旗が煌めいています。

ベートーヴェンの誕生日の12月15日(16日か17日という説もあり)、西宮の兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールでモーツァルトのピアノ協奏曲第12番を弾いてきました。今回は、指揮を立てない室内楽スタイル。コンサートマスターの辻井淳さんはじめ、アンサンブル神戸の弦楽器の皆さんとの協演を通じて、この曲の室内楽的魅力をあらためて感じた30分でした。

日中平和友好条約締結45周年、神戸市・天津市友好都市提携50周年、特定非営利活動法人国際音楽協会25周年。記念演奏会ということで、モーツァルトの前には様々な曲目が並びます。中国の民族楽器合奏、中国歌曲合唱、和太鼓、一弦琴、独唱など・・・。REN神戸の皆さんの和太鼓のリズムに圧倒されたり、静かな一弦琴の音色に古の歴史に想いを重ねたり・・・。また興味深い様々な中国民族楽器をまじかで拝見し、近くで音を聴かせていただき、エキサイティングな一日でした。どんな空間をも突き抜けるソナーという楽器は、別名チャルメラ。夜鳴きそばで使われたのはよく音が通るからだとか。オーケストラの楽器の中ではオーボエに一番近い音色です。

2000人を超えるキャパシティのホールで出演者総勢250名というスケールの大きな催し。リハーサルも総協力体制の中で分刻みで進められました。

日本の伝統音楽、中国の民族楽器、ヨーロッパ古典作品が同じステージに乗り、薛剣(セツケン)中国駐大阪総領事はじめ、多くのお客様とともに、多彩な音楽を共有させていただきました。音楽協会理事長の張文乃先生はじめ、中国の音楽家の皆様のエネルギーと情熱には敬服の至りです。国際政治、情勢は決して余談を許さない時代にあり、音楽を通じて平和を願わずにはおれません。

終演後、外に出ると、ホールの前にはクリスマスシーズンのイルミネーションが美しく飾られていました。

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