えちぜん鉄道

7時起床。
ユアーズホテル8時出発。1両編成のえちぜん鉄道の乗り場に急ぎます。

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福井から終点の勝山まで1時間弱。豊かな木々と里山の中を走ります。近くには、たわわに実った柿の木があったり、遠くには、霧が霞む幻想的な山の風景が見えたり、田んぼが広がったり、・・・のどかな日本の原風景が次々に現れます。

勝山から車で10分ほどの山の上に、「福井県立恐竜博物館」がありました。1989年から開始した発掘調査で「フクイラプトル」や「フクイサウルス」などの恐竜の骨が採取され、国内最大の恐竜博物館が建設されました。
先日の連休も全国から家族連れが訪れ、博物館の前の通りは、大渋滞だったとか。
今日は、ウィークデーのせいか、団体客がひと組入っていただけで4500平方メートルという巨大な博物館を悠々と見ることができました。

恐竜から鳥への進化、人類の出現、二本足歩行の原点など普段現実に追われて考えることもない古代へのタイムスリップの1時間。
恐竜の模型がたくさんあり、まるで恐竜ワールドに入り込んだような気分になりましたが、「レプリカ」6対と「オリジナル」の雰囲気の違いもじっくり味わうことができました。

学芸員さんにお聞きすると「骨が100パーセント採取されることはまずないので、100パーセントのオリジナルというのは、ありえない」のだそうです。
「だいたい6割から8割の実物の骨を使っての再現ということで”オリジナル”展示」ということになるそうです。

恐竜時代の森を歩いたあと再びえちぜん鉄道へ。
この路線は何年か前に事故があり、その後、復活に向けて地域が一丸となって再起した電車だそうです。
2つめの駅でアテンダントさんが乗りこんでこられました。。
行きは、可愛いショートカットのお姉さん、帰りは、ロングヘアの綺麗なお姉さんが旅のお伴をしてくれました。
乗客一人一人に笑顔で「ご乗車ありがとうございます」と挨拶。

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途中停車するときは、一人一人に理由を説明。お客さまの前にひざまずいて観光案内から時刻表の説明まで、まさに至れりつくせり。
降りるときには、また一人ずつに「お気を付けて」「行ってらっしゃい」と声がかかります。杖をついたお客様のことは、気遣って支えてあげたり、車窓の風景といい車内の和やかな雰囲気といい、まさに「理想の電車」でした。
1時間に1本か2本のローカル線。
ずっと存続してくれることを願いながら、福井をあとにしました。

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