安永徹・市野あゆみ・デュオ特別公開レッスン 

長年ドイツの国際舞台で活躍してこられたお二人のレッスン。
昨年に続き、第2回目のレッスンです。
講堂リハーサル室で熱いレッスンが繰り広げられました。
3日間、デュオのレッスンを2時間×3回、そして中日の夜は、ピアノ、ヴァイオリンに分かれてのレッスン。

ヴァイオリン科4年生の演奏を客席の一番後ろまでいらして音の通りを確認されたり、ご自分の指使いをすべて写して、あとで参考にして良いよ、とおっしゃったり・・・学生にとっては、ありがたすぎるような大先生です。

今年は、ベートーヴェンの『クロイツェル』、ブラームスの2番、ドビュッシーのソナタ、という3曲。
私は自分の授業と重なり、一部しか聴くことができませんでしたが、お二人が1フレーズ、1フレーズ、こまかく進んでいかれる丁寧でこまかいレッスンに触れさせていただき、同時に、演奏家として1曲を仕上げて行く過程を垣間見せていただいたように感じました。

弓をアップにするかダウンにするか、というだけでまったく音楽が変わり、どの指使いでどの弦を弾くかによっても全然印象が変わってきます。
指使いの選択、という問題は、ピアノでも同じく重要ポイントのひとつです。
「ボクも昔、その指でやっていたんだけれど、どうもうまく行かないから、いろいろ試した。ある日、こっちでやってみてうまくいった。あなたも試してみて」
と親切にアドバイスをされる安永先生。

ヴァイオリンとの「かけひき」や「対話」、そして音色やタッチの面で注意をされる市野先生。

名曲に迫るアプローチとデュオの醍醐味をじっくり学ぶことができた2時間でした。

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