ミニコンサート&体験レッスン@神戸

国立音楽大学主催の「ミニコンサート&進学ガイダンス&体験レッスン」。
今年は初めて神戸でも行われました。
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初めての会場、ということでしたが、おかげさまで、会場である神戸文化ホールに、たくさんの皆様がお出かけくださり、盛況のうちに終えることができました。感謝申し上げます。
体験レッスンでは、久しぶりの再会で成長ぶりを見せてくださった生徒さん、初めてお会いする生徒さんなど、短い時間でしたが、一所懸命の演奏を聴かせてくださいました。将来の方向を定め、若さとエネルギーで邁進してほしいと願っています。
ミニコンサートは、モーツァルトのピアノ・ソロで開始し、ヴァイオリンの永峰高志先生、バリトンの山下浩司先生と共演。永峰先生とは、モーツァルトのヴァイオリンとピアノのためのソナタ KV304 、山下先生とは、山田耕筰の「かやの木山の」、シューベルトの「さすらい人の夜の歌」「ます」。
モーツァルトのKV304は、パリで作曲されたホ短調のソナタです。緊張感に満ちた第1楽章と哀歌の第2楽章というコンパクトな構成。「この曲は、他の曲とは全く違う特殊な曲。不安定で、どっかにイってしまっているような演奏をしたい」と仰った永峰先生。テンポを速めにとった緊張感漲る第1楽章と、ナイーブで涙が出るような第2楽章との対比が大きい演奏となりました。
山下先生が、包み込むようなあたたかな声で歌われる歌曲は、山や川の情景が目の前に広がり、非日常の詩の世界に誘ってくれます。私自身、シューベルトなどのドイツリートで心震わせた高校時代のことを思い出しました。
「アンサンブルのくにたち」と呼ばれる国立音大で、多くの音楽家と共に演奏できることの幸せを感じています。

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