基礎ゼミコンサート、リハーサル

オーケストラとのリハーサル2日め。
ホールで練習ができる、というのは、大学コンサートの大きな強みです。

今回は、オールモーツァルトプログラム。
「魔笛」第2幕とピアノ・コンチェルト27番変ロ長調KV595。

昨日は、声楽陣を交えての「魔笛」の稽古がずいぶん長引き、今日は、さらに時間がかかるでしょう、、、ということだったのですが、予定より大幅に「魔笛」練習が早く終わってしまったのだそうです。
余裕をみて、コンチェルトの練習開始予定の40分前にホールに到着したのですが、なんとすでにクニタチ・フィルハーモニカの皆さんのスタンバイが終わっているではありませんか。
「え~?!うっそ~!すみませ~ん!」
コートを脱いで手袋をはずして、すぐに音出し、というのも初めての経験でした。

最初の合わせより、音が聞こえてきて、呼吸が見えてくるように感じます。
アンサンブルのかけあいの部分やタイミングなど、栗田先生の表情豊かな、それでいてシャープな指揮のもと、本番に向けての仕上げが行われました。
それにしてもベーゼンドルファーがいかに使われていなかったか、というのを感じるのは、フィルハーモニカの皆さんが、必ずベーゼンドルファーの前で立ち止まって、見たことないなぁ、珍しいなぁ、というお顔をされることでもわかります。

「久元さん、自分の楽器、持ち込みしたの?」
「まさか!ホールで使われずに置いてあったピアノです。」

「すごく、いい音だよ。」とおっしゃっていただきました。
尊敬する演奏家の方からのお言葉は嬉しい限り。
ほっと安心した気持ちで講堂をあとにしました。

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