「秋の日のショパン」

晴れ女のワタシは、いつもカンカン照りの中で「雨だれ」の前奏曲を弾くことが多いのですが、今日は、本当に大雨の中を「雨だれ」でコンサート開始。
台風で、靴が壊れる方、ずぶ濡れになる方、お客様には、大変申し訳ないお天気でした。

「秋の日のショパン」ならぬ「雨の日のショパン」にお出かけくださいました
みなさま、本当にありがとうございました。

前半のソロは、プレイエルで演奏。湿気のせいでアクションの調子を心配しましたが、最後まで私を守ってくれてホッとしました。

後半は、シュタイン弦楽四重奏団とピアノ五重奏版「ショパン:コンチェルト2番」、今回初めてコンサートに出しました。。
ちょうどショパンがこの曲を作曲した頃の年齢の4人です。
「大関博明先生がいらしてくださいました」
の報に控え室は緊張と感激で大パニック。
「え~!キャー~!」
とすごい叫び声が建物中に響きます。

シュタインの瑞々しい4人が精魂込めて演奏してくれました。
終演後、ヴァイオリンの典子ちゃん、ともみちゃんは、急いで大学へ。
ヴィオラの康仁君とチェロの浩太郎君としばらく楽屋でケーキタイム。
「弾いていて自分で感動しちゃって・・・。いい曲だなぁ」
と、康仁君。
「今度オケで弾く時、管楽器のパートも弾きたくなっちゃいそう」
と浩太郎君。
ホルンやファゴットの名台詞を一人で弦で弾く、というのは、四重奏ならではの快感かもしれません。

ピアノ五重奏曲として弾くとしたら、ピアノはもう少し音量も溶け合うような路線でやりとりしていきたいところですが、何といっても原曲がコンチェルトなのでどうしても華やかでピアニスティックな面が前面に出てしまいます。
そのあたりのバランスの取り方が、「室内楽版コンチェルト演奏」のこれからの課題と感じました。

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