日本イタリア古楽協会例会

日本イタリア古楽協会 2011年度第1回例会。
午後3時半からルーテル市谷センターで行われました。
高野紀子先生のお話で、最古のオペラ作曲家、ペーリについて。そしてカメラータで論じられたり、演奏された作品について、そしてカメラータをめぐる人脈関係図など。
詳細な資料とお話であっという間の3時間でした。
メーイの「古典旋法論」は、学生時代になんとなく記憶にある程度でしたが、とても新鮮でした。

ピサのメディチ家礼拝堂で初演されたというカヴァリエッリの「エレミア哀歌」には、エンハルモニックで歌う指示が書いてある箇所があったそうで、通奏低音の数字が初めてつけられたのもこの曲だそうです。
天体のハルモニックスを感じ、調律や旋法について多く論じられ、微分音が使える鍵盤まで開発された時代。
今よりもはるかに繊細な聴感覚の人々の存在を思わずにはいられません。
400年前にタイムスリップした思いでカッチーニやペッリのマドリガルに耳を傾けました。

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