武田忠善クラリネット・リサイタル

紀尾井ホールで行われた武田先生のリサイタルに伺いました。デビュー30周年記念のコンサートです。
ラドミロー、R.ガロワ・モンブラン、ドビュッシー、メシアンというプログラム。フランスの響きを堪能した夕べでした。

四谷駅で高市先生にバッタリお会いし、先生が「私の好きな席」とおっしゃる、ステージ左真上の座席に直行。
アンサンブルのやりとり、表情などがリアルに伝わる、お相撲で言えば”砂かぶり”的な場所で、楽しませていただきました。
武田先生の神業的息づかい、花岡先生のしなやかな音色など聴き応えのあるアンサンブルでした。

「楽しいクラシック」でご一緒したときは、自由闊達、という雰囲気でしたが、きょうは、満を持して登場!という意気込みを感じる今夜の武田先生でした。
圧巻は、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」。
共演は、徳永二男氏(ヴァイオリン)、藤森亮一氏(チェロ)。
信じられないほとんど聞こえないようなピアニッシモからだんだんクレッシェンドし、高みに至る音など、現実を超越した世界を表現されていました。

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