国立音大ブラスオルケスター定期演奏会

満席のオペラシティーコンサートホール。
外の暑さに負けないほどの熱気が場内にムンムンしています。
現在の楽団長はブーランジェ氏。ここ数年来、めきめきとサウンドが輝きを増しているそうです。

大バッハでコンサート開始。
どんな楽器で演奏しようと大バッハの偉大さはびくともしないのですが、吹奏楽でのバッハは、息遣いと大きなスケール感が増し、オルガンとはまた違う魅力を発します。
クラークの「侍」、ラヴェルのラ・ヴァルスが続きます。
後半最初は、ドビュッシーのラプソディーが武田忠善先生のソロで演奏されました。
ピアノでは何度も伴奏したことがある曲ですし、オーケストラでの演奏は耳に馴染み深い曲ですが、ブラスオーケストラをバックに・・・というのは、今回初めて。
とても新鮮でした。
パレのリシルド序曲、ファリャの興奮のあとは、アンコールのラデツキーマーチ。

ピアノのレッスンやソリストコースの授業で毎週会っている親しい顔ぶれもステージに見え、教室での姿とはまた違ったちょっと緊張気味のしっかりとした姿を見て、なんだか嬉しくなりました。
ここ1週間、毎日ブーランジェ氏の特訓が行われていたそうです。
一丸となってステージに向かった国立吹奏楽のアンサンブルパワー。
若さがはじける舞台を共有し、
「いい暑気払いになったわ!」
と、客席からは、ステージから元気をもらったあとの嬉しい会話が聞こえてきました。

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