一昨日の「早春の室内楽」@立川
出演者は全員「早春」というより「円熟」の?!ベテラン揃い。
三月はことのほか忙しく、翌日は、後半のベートーヴェン「七重奏曲」を演奏された弦の先生方も含め、みんな一斉に移動日となりました。
名古屋へ、高松へ、青森へ、、、。一瞬一つの音楽を奏でるために集まり、翌日は散り散りバラバラ、というわけです。
かくいう私は、岡山へ。
まずは駅前に立つ桃太郎に挨拶!
フルートの大友太郎先生、バリトンの黒田博先生、そして広報センターのお二人とホテルで合流。
黒田先生も私も、多くの音楽家と同様、旅先では必ず市場やスーパーに行き、その地の食べ物をチェックするタイプ。
今回は、岡山にお詳しい大友先生が隊長となり、皆であとをついていきました。
「どこに行ってもとにかく歩き回るのが趣味」と仰る大友先生。地理と道と店が完全に頭に入っておられます。恐れ入りました。
まずは、大友先生曰く「岡山に行くと必ず寄る店。ここも歩き回ってて偶然見つけたの!」との老舗カステラ店、常盤木へ。
看板も年季が入ってます。
創業は大正10年とか。
ガラスケースの中にある大きなカステラをその場で切って売ってくださいますが、おそらく大正時代から続くやり方と思われます。
「私ら年取ってますから、ちょっとずつしか焼けません。ゆっくりしかお包みできません。」と仰ったあと、木の物差しで測り、箱の大きさに合わせ切ってくださいました。
丁寧に箱に入れてくださったザラメ入りカステラ。昔ながらの懐かしい素朴な味わいでした。
「禁酒会館」という看板がちょうど窓から目に入ります。「禁酒」の文字を見ながら「ドン・ジョヴァンニ」は、さぞ歌いずらかったことかと?!
「一階は聖書と十字架。。。2階に干してある色とりどりのタオルは何かの合図か?」
「この謎の建物は、一体何なのか?」
皆の想像は膨らむばかり。
「こういうネーミングのバーで、もしかしたら店内は秘密クラブみたいになってるんじゃないか?」
「下の店で聖書を買ったあと、禁酒する誓いを立てる場所かも?」
地元の方にあとで「正解」をお聞きしましたら、
禁酒を目指す方々が集まり、コーヒーを飲みながら語らうサロンだとか。不思議な場所があるものです。
旅先で出会ったディープなお店たち!
満開の桜の日、熱心な生徒さんたちのレッスンを終え、
新幹線で神戸に移動しました。
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