松本・浅間温泉コンサート

昼過ぎに、松本に到着。
郊外の「そば幸」に連れて行っていただきました。
岩魚の塩焼き、手作り野沢菜、瓜のお漬け物を少々いただいた後にお蕎麦。
民家がそのままお店になっていて、ゆったり落ち着いた魅力たっぷりのお店でした。

移動の疲れがいっぺんに吹き飛んだところで、菊之湯さんへ。浅間温泉の老舗旅館です。

きょうは夜の8時からのコンサート。
クラヴィコードの演奏では、楽器の置き場所が音色を左右しますので、いろいろと場所を変え、試し弾きをして自分の耳で響きの違いを感じながらのリハーサルでした。
菊之湯さんは、大女将さんが京都から取り寄せられたという瓦を床材に使い、木の造りが美しい純和風のこだわり旅館です。
美術品の数々、焼き物、お花など、女将さんのセンスが光る素晴らしい旅館でした。
演奏前に、美味しいお料理をいただき、演奏会は、8時開始。「飲んだら弾くな、弾くなら飲むな」の師匠の教えを守って、お酒抜きのお食事です。

熱心なお客様が50人ほど集まってくださり、小さな音の楽器に耳を傾けてくださり、静かな夜更けのひとときを、クラヴィコードの音色とともにご一緒させていただきました。
後半は、ピアノに楽器交替。モーツァルトのソナタK333を中心に聞いていただきました。

8時始まり、というのは、コンサートとしては、いつもより遅いスタートですが、気分は、ゆったり。
夜の楽器?!クラヴィコードにはピッタリです。
なぜか、この楽器、夜の方が鳴りがいいのです。スペインではコンサートの開始が9時、ということもあり、びっくりしましたが、夜型人間にとっては、ありがたい始まりです。

演奏後は、サイトウキネンのメンバーが集まる飲み屋さんで打ち上げ。
新鮮な地元産の馬刺をいただきました。
12時にホテルに戻り、イタリア製大理石の菊を中心に据えた大浴場、露天風呂などで、ゆっくりさせていただきました。
お世話になりました女将さんをはじめ菊之湯のみなさま、美ヶ原の石川様、ほんとうにありがとうございました。

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