ウイーン・サロン・オーケストラとモーツァルトの第12番コンチェルト

ウィーン・サロン・オーケストラが来日。
1月10日の本番に向けて東京文化会館リハーサル室で合わせに入りました。
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音楽監督、ウド・ツヴェルファーさんを中心とした緊密なアンサンブル、そしてDNAのどこを切ってもウィーンのリズムと香りがあふれだすようなメンバー。第2ヴァイオリンのトップは、コンサートマスターとヴィオラ、チェロを結ぶ要にいました。しかも「レ・レ・レ・レ・レ」などと8分音符で刻むだけのようなときにさえ、実に生き生きと皮膚呼吸のように奏でるのです。内声によって、全体がいかに音楽的になるのか、、、そのプロセス自体が「音楽」そのものでした。
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第12番のコンチェルトは、優雅さとしなやかさを持つ第1楽章、静謐で気品を備えた第2楽章、様々な要素が次々と現れ、最後に溶け合う第3楽章でできています。同じくイ長調のK488に比べて知名度や演奏頻度は少ない曲ですが、大好きな曲の一つです。
ウドさんを中心に一体となった緊密なアンサンブルとの掛け合い、繋ぎ目が見えないようなしなやかな受け継ぎを目指したいと思います。

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