豪雪の青森へ

毎年開かれているEUとの交流対象国は、今年はラトビアとスウェーデンとのこと。
3月1日午後6時から、南麻布の駐日EU代表部に出席のため松岡東川町長さんをはじめラトビアにご縁の深い方々が出席されました。

その後、久しぶりに東川町の関係者の方にお目にかからせていただきました。
以前、ラトビア大使館におられたオレグスさん、東川町に在籍中のラトビアの歌姫ウナちゃんの顔も見えます。
オレグスさんもウナちゃんも箸の使い方が見事です。日本語も達者で、ラトビアの日本語学校、そしてラトビア大学の日本語教育の水準がいかに高いかを体現しているお二人です。
二児のパパとなったオレグスさん、母乳はママミルク、粉ミルクはパパミルクと言い、子育てにも参加。
ウナちゃんは、5月に東京でコンサートを開くそうです。

翌朝、青森に向け出発。
久しぶりの東北新幹線。ダックのような顔の車両が東京駅に入ってくるとわくわくします。秋田新幹線には、グランシートというのがついており、東海道新幹線にはないゴージャスシートも先頭車両についています。窓から車内を見るとちょうど飛行機のファーストクラスのような大きな椅子でした。
東京を出て仙台を過ぎるあたりから雪景色に変わります。アナウンスが入り、大雪のため運転見合わせになった在来線のお知らせアナウンスが次々に入ります。
青森から弘前に出る在来線も出ていないことがわかりました。
仕方ない。今夜は、雪の青森で飲み明かし、明日早くの新幹線で移動しかない・・・と覚悟を決めた矢先、
「代行バスを予定しております。お並びください。」
のアナウンス。

北風が吹きつける雪の青森駅で、バスを待ちました。
運の悪いことに1台目のバスが私の前列の人までで、残りは次の1時間後に到着する新幹線を待ってその方たちと一緒に移動となりました。
ついてない・・・
と思いながら、アイパットやら楽譜やらが入った重いリュックをしょって憮然として待ちました。
驚くべきことは、地元のみなさんが一言も文句を言わず、粛々と列に並び、整然と待っておられることです。寒さで震えている学生さんもいますし、お宅に連絡をとって到着が遅れる旨を告げている方もいますが、不平をもらす人が誰もいないのです。東京だったらありえないこと!
「マジかよ」「勘弁してよ」
「バスいつ来るのさ」「前から手配しといてほしいよな」
と、ブーイングの嵐が吹くことは間違いありません。
東北のみなさんの我慢強さに感動した1時間でした。

あとでわかったのですが、私が乗っていた新幹線は、盛岡で青森行きと秋田行きに切り離されたのですが、秋田行きが脱線。乗客は6時間も車内に閉じ込められることになったそうです。新聞にも大きく出ていました。
改めて雪国の大変さを思い知りました。

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