イグナーツ・ベーゼンドルファーが1828年にウィーンで創業したベーゼンドルファー社。今年で創業185年となります。生産台数が少ないことでも知られ、1台1台手作りの要素が強い楽器です。
通常のモデルのほかにもこれまでいくつか限定モデルが発表されてきました。全世界で25台限定のクリムト生誕150年記念モデル、リスト生誕200年記念モデル、32台限定のベートーヴェンモデルなど。
今回は、超スペシャルモデルです。何と世界でたった1台だけ造られた「Opus No.50,000」!
ちょうど生産台数50,000台達成記念として制作されたそうです。
http://boesendorfer.jp/products/limited/opus50000.html
ベーゼンドルファーの柔らかな音色を愛し、”only one”の好きな方にとって垂涎の的と言えましょう。
どの国のどんな方のもとにお嫁入りするのか、気になるところです。
とりあえず、日本でのお披露目まじか。楽しみです。
コメント
Tさん
コメントありがとうございます!
たしかにピアノは、生きていますね。
命を吹き込まれ、愛情をかけられ、また音を通じて愛情を返してくれます。
人よりも長い一生を送るであろう楽器たち、これからの出会いと未来に幸あれ、と祈るばかりです。
製造過程を垣間見て、感動しました。
そしてなぜか、人間の生き方を思い浮かべてしまいました。いろいろな方の愛情あふれる手によって育てられ、鍛えられて出来上がるたった1台のピアノ・・これから長いときを生きるのでしょう。
一方、たった一人でたった一度きりの人生を歩む人間・・。作り出されたピアノがどんな音色を出すかは、どんな生き方をしてきたかという演奏者によるのでしょうね。常に完成途上の不完全な者ですが、美しい音色を響かせたいとふと思う晩秋の朝でした。