第4回ラトビア音楽祭

東京・渋谷の「さくらホール」において第4回ラトビア音楽祭が開催されました。
第1回の立ち上げのとき、ラトヴィア現代音楽を代表する作曲家、ヴィートールスのピアノ曲を演奏させていただきましたが、日本ラトビア音楽協会創立10周年でもある今年は、合唱特集。「ガイスマ」「NHK東京児童合唱団ユースシンガーズ」「早稲田グリークラブ」など大勢の出演者のみなさんが集い、盛大な催しとなりました。
ラトビアの面積は日本の4分の1、人口は240万人弱。決して大国とは言えない国ですが、合唱指揮の松原千振先生のお話によると、ラトビアにはおよそ240万曲もの民謡が残っているそうです。この数は、なんと国民一人あたり1曲という割合です。そんな「歌・大国」ラトビアでは、5年に1度首都リガで「歌と踊りの祭典」が開催され、2万人の大合唱が響き渡ります。
ソ連の支配下でラトビア語を話すことが禁止されていた時代、ラトビアの人々は「歌」を通じてラトビア語を守り、国の文化と伝統を受け継いだのです。「歌」への思いは、国への思いであり、誇りでもあると言えましょう。
「太陽」信仰のあるラトビアでは、太陽を讃えた民謡が多く残っていますが、「母なる太陽」もそのひとつ。聴きながら、ラトビアに旅したときの美しい自然を思い出しました。独立の際、国会議事堂の前で大勢の国民がいっせいに歌った「風よ、そよげ」が最後に歌われ、ラトビアを代表する合唱団「ジンタルス」のリーダー、アイラ・ビルジニャさんに駐日ラトビア共和国大使、ノルマンス・ペンケさんから花束が贈られました。
image
ペンケさんには、大使就任のお祝いのとき、大使館でお目にかかって以来、久しぶりの再会でした。
image

コメント