津軽にて

八戸でのリサイタルを終え、翌日はモーツァルトの講座。今度は青森に移動し、翌朝にモーツァルトの講座。
久しぶりにお会いする先生方やお店の方、調律師さんとの嬉しい再会の3日間でした。
「北海道は雪も積もってるし、青森も寒いよーー!」と言われて重装備で出かけた今回の旅。至る所で、あったか~い青森の皆さんにお会いし、寒いどころか身も心も温かい3日間となりました。東京堂の皆様はじめ、お世話になりました先生方、ありがとうございました!
夜の練習を終えて訪ねた「甚太古」。実に30年ぶりのこと!
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高橋竹山の一番弟子として、素晴らしい腕前を持ちながら、東京に出るのではなく、地元の民謡酒場の三味線奏者として生きる道を選んだ西川洋子さん。
魅力的な津軽弁も美貌も変わりません。そして、鋭く強い洋子さんの音は、益々冴えわたり、手さばきは優雅ささえ感じました。
当時は洋子さんのお姉様が歌っておられましたが、10年前に他界され、今はご主人が、正調民謡を歌っておられます。
「十三の砂山」、そして「津軽じょんがら節」を3バージョン披露して下さいました。時代によってテンポも節も変わってきているそうです。
その後も次々に湧いて出てくるような演奏に聞き惚れ、お酒もお料理も手付かずの私でした。
「あんたの顔は、印象にはっきり残る顔だ。なっつかしいなぁ。」の言葉に感激!
私が24歳のとき、結婚のお祝いに頂いた津軽凧は、しなやかでいて凛とした洋子さんからのお守りとしてずっと大事にしています。

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