楽しいクラシック

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楽しいクラシックの会2015、今回の演奏会は、「若手はつらつ、オペラの愉しみ」と題し、立川りするホールで行われました。
お話は礒山雅先生。バリトンの近藤圭さん、ソプラノの山口清子さんとの舞台です。芸能界は30代を若手とは呼ばないかもしれませんが、80代の巨匠も活躍するクラシックの世界は、30代は充分に若手に入ります。
ひたむきで、エネルギーにあふれ、清々しくピュアなお二人の歌唱により、文字通り溌剌としたステージになりました。
ヘンデル、モーツァルト、ワーグナー、この3人の異なる個性が礒山先生の音楽への深い愛情と洞察力に満ちたお話で1つの芯の通った流れにまとまります。充実感のあるプログラムでした。
ヘンデルなどバロックの影響を受けたモーツァルトのピアノソナタK533を演奏したり、ワーグナーの合唱の場面をピアノで演奏したり、、、と伴奏以外のミッションもあり、指はフル回転の一晩でした。
ラストの曲「夕星の歌」の最後も綺麗に明るい和音で終わる通常の演奏会バージョンではなく、不気味な減七の響きと半音階の緊張感で終えました。音楽の内容本位の「礒山先生流」。
あらためて、ハーモニーの力、旋律の魅力、リズムの快感を感じた
一夜でした。

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