国際モーツァルテウム財団

第一生命保険 日比谷本社ロビーで開催されましたThe Mozarts コレクション展・コンサートにお伺いしました。
「きらきら星変奏曲」自筆譜のオリジナルは、家にあるファクシミリに比べ、やはり息遣いが直に伝わってくる感じです。
また展示の中には、モーツァルトの姉ナンネルの日記帳も。そこに、母がケルン大聖堂のことを書いていたり、モーツァルトが女中さんの似顔絵を描いていたり・・・。筆まめ一家の人間模様が行間から溢れていました。
11時に始まったコンサートでは、モーツァルテウム管弦楽団ソロ・コンサートマスターのフランク・シュタートラーさんが、パリを拠点に活躍されるピアニスト菅野潤さんのフォルテピアノでKV302 とKV376を演奏されました。この時代の楽器は、強い圧をかけることができないため、弓も軽いものを使わなければなりません。モーツァルトのスペシャリスト、フランクさんをもってしても「モーツァルトは本当に無難しい!」とのこと。
間にソロを弾かれた菅野さんのKV331では、ハンガリーで発見された自筆譜の音を一部、取り入れておられました。フランクさんとは1998年よりアンサンブルを重ねてきておられているそうで、息のあった演奏でした。
会場には、モーツァルト研究の第一人者、海老澤敏先生のお姿も。久しぶりにお目にかかることができました。
お昼からは、国際モーツァルテウム財団のマネージング・ディレクターのトビアスさん(左から2番め)、図書館長のアルミンさん(左から3番め)、マーケティング部門のフランチスカさん(右端)と一緒に浅草へ。
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様々な音楽談義で盛り上がりましたが、その中で ” オーストリア人のワルツ好き ” の話になりました。walzeは、もともとローラーという意味があり、ぐるぐる回りながら踊ることから来ているそうです。なるほど・・・!
モーツァルトの晩年の作品にAndnte in F fur eine Orgelwalzeという作品がありますが、日本では「自動オルガンのためのアンダンテ」と訳されています。つまりグルグル回るシリンダーによって自動的に音を出す仕組みのオルガンのための作品ということです。語源がわかるとイメージが強まりますね。
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浅草寺でおみくじを引いたトビアスさんですが、何と「凶」が出てしまい、ガックリ。あとは運勢が上がるのみ!という意味で・・・と説明し、納得?!してもらいました。
商店街を歩く日本女性の可愛い着物姿に気を取り直したトビアスさん。二人の女の子と一緒に記念撮影してご満悦。ところが、何とこの二人は中国からの観光客で、中国語で「あたしたちの写真も撮ってくださいよ!」と逆撮影依頼が・・・。大笑いになりました。
ザルツブルクの話をしながら、浅草の情緒を共に楽しんだひとときでした。

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