KV331in GW

KV331(自筆譜発見に基づく)とKV333のカップリングでCDをリリースしましたのが、2015年。おかげ様で先週、増刷となりました。在庫切れでご迷惑をおかけしておりました皆様にお詫び申し上げます。

ALCD9155優雅なるモーツァルトジャケ写真

今年9月8日のサントリーホール(ブルーローズ)でのリサイタルでは、この2曲に加え、KV332 やKV397の幻想曲などを取り上げます。

recital20170908_omote

今日は、それに先駆け、朝日カルチャーセンター新宿にて、KV331のレクチャー・コンサート。「弾きたい、聴きたいモーツァルトKV331」としてお話しさせていただきました。

ハンガリーの図書館で発見されたページ、モーツァルテウム財団所有のトルコ行進曲の90小節以降のページ、まだ発見されていないページについて、お話しし、これまで長年耳に馴染んできた音と、自筆譜発見によって塗り替えらた音の違いを取り出し、楽譜とともに聴き比べていただきました。

ハンガリーの発見者ミクシ氏とレコード会社を通じてメールでやりとりしたり、ヨーロッパの図書館に初版譜の問い合わせをしたり、研究仲間と議論や検討を重ねた時期から2年以上経過。その頃悩んだことがずいぶん昔のように感じています。

理屈ではなく感覚でこの曲を捉えるようになっている現在、あらためて当時のことをお話ししながら、自筆譜の画像を見た日の驚きを懐かしく思い出しました。今は、どちらが正しいか、でなくどちらが美しいか、を目指していきたいと考えているところです。

今日は、GWの真っ最中にも拘わりませず、多くの皆様がモーツァルトにお付き合いくださり、感謝しております。

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