バロックダンス

バロックダンスの魅力に初めて触れたのは、浜中康子先生とコンサートでご一緒させていただいたときでした。
「習いませんか?」と誘っていただいたのですが、それっきりになってしまい、頭の中でステップを踏んだり?!ビデオを拝見したり・・・という程度でこの数年過ぎてしまいました。
そのバロックダンスの世界に、今宵は、再び触れることができ、久しぶり優雅な世界に見とれながらのひとときでした。

今夜の講演は、平尾雅子先生の「古典舞踊とバロック舞曲」です。
お名前のとおり、優雅で美しい平尾先生ですが、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者として活躍され、研究にもいそしんでおられます。それに加え、きょうはバロックダンスをご披露くださり、神様が何拍子もお与えになった女性といえましょう。

バッハの組曲は、純粋な器楽曲であり、ダンスの伴奏音楽ではありませんが、その根底にはバロックダンスのリズムが流れており、、ダンス文化と大いに関係があるところです。

ガボットのアウフタクトでは、動かないでじっとしているステップが、1拍目とともに動き出す、つまりアウフタクトにアクセントがついてしまうとステップと合わなくなってしまいます。
そのあたりの肉体的動きとリズム感と実際の音楽のつながりなど、わかりやすく語ってくださいました。

日本人にとって憧れはあっても決して馴染み深いとは言えないこの「バロックダンス」について、その潮流やそれぞれのダンスの特徴やルーツをわかりやすくお話ししてくださいました。
そしてステップを実際にご披露いただき、講演の最後には、平尾先生が貴族の男性役を、小川洵子さんが女性役、そして村上暁美さんのチェンバロで”メヌエット”を実際に鑑賞させていただくなど、贅沢な夕べでした。

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