奄美での皆既日食

皆既日食の下見旅行をしたとき、「よし!ここで」と決めていた奄美大島北の空港近くのサトウキビ畑。
遠くに海が見え、ザワワザワワという音も聞こえ、舞台の準備は完璧です。

日焼け止め対策、医療機関認定の日食用グラス、暑さ対策のお水、時刻ごとの予定表。いよいよ待ちに待った観測開始です。

欠けていく太陽をグラスを通してみるとドキドキしてきます。
そして皆既日食の瞬間が近づくにつれ、驚く程のスピードで空が暗くなり、鳥が鳴きながら森の中に帰って行ったり、鈴虫が夜と間違えて、一斉に鳴き出したり、異様な3分間でした。

その3
分が過ぎると、日の出を早送りしたかのように空がサッと明るくなり、びっくり!!
太陽様、ありがとうございます!と拝みたくなる気持ちです。
こんな瞬間、神話が生まれたのも納得です。
アカショウビンも朝と勘違い。美しい声で鳴き出します。

 

「神々しい美しさ」と言われるダイヤモンドリングは雲がかかってしまって見ることができなかったけれど、今までに経験した事のない、神秘の闇と光は、まるで「魔笛」の舞台に入り込んだような時間でした。

一回夜が来たので、午後からは、新しい一日のような不思議な気分で、瀬戸内町に戻りました。 

何から何までいろいろとお世話になりました瀬戸内町の房町長様ご一家に心から御礼申し上げます。

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