アイゼンシュタットへ

日曜日に、サントリーホールブルーローズでのリサイタルを終え、翌日からは大学での授業、行事、レッスン、会議などが朝から晩までぎっしり。あまりの忙しさに、ブログをしばらくお休みしていてすみません。

大学の秋休みが始まり、スーツケースにパッキングして羽田空港に向かいました。直行便でウィーンまで11時間。今度の演奏会の譜面を読んだり、本を数冊紐解いているうちに、早朝のウィーンに到着。その足でアイゼンシュタットへ。

オーストリアブルゲンラント州にあるベルク教会には、ハイドンの棺が納めらています。

静かに眠るハイドンを詣でたあと、教会で行われている朝のミサに参加しました。アイゼンシュタットの街の人たちが次々に集まり祈りを捧げ、互いに握手をし、レストランで親しい友人同士が会食をする・・・。そこには地元の人たちの素朴で美しい日常の姿がありました。

ハイドンが活躍したエステルハージ宮殿近くには、ハイドンが暮らした邸宅がオリジナルのヴァルター・ピアノとともに残っています。中庭にはバラの花が咲き、エネルギッシュに作曲、教育、演奏活動を行っていた天才の姿を彷彿とさせました。

ウィーンのホテルにチェックインする前に、今年4月16日に逝去されたイエルク・デームス先生のお墓詣り。天国のデームス先生に、感謝の祈りを捧げました。ウィーン放送協会のデームス先生追悼番組では、ハイドンの最後のピアノソナタが最初に流れていました。私も明後日ウィーンで同曲を演奏させていただきます。

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