モーツァルトとハイドン@サントリーホール ブルーローズ

サントリーホール ブルーローズで続けています【モーツァルトピアノソナタ全曲シリーズvol.5】終了いたしました。ベーゼンドルファー・ジャパンのご協力により、ベーゼンドルファー280VCを運び入れての演奏会。軽やかなタッチを心がけ古典の明瞭さと美しい響きを目指しました。

今回はハイドンとモーツァルト、最後のソナタをメインに、二人の巨匠の鍵盤楽器作品における到達点と個性の違いを浮き彫りにしたいと思って組んだプログラム。
前半、ハイドンがエステルハージに捧げたヘ長調ソナタで始め、19歳のモーツァルトがハイドンへの学びの中で作曲した同じヘ長調のソナタを続けました。
そして休憩前の最後の曲は、ハイドン最後のソナタ。
長い音楽人生を全うしたハイドン最後のソナタは、チェンバロを想定して書いた初期のソナタとは、世界観がまるで違います。還暦を超えてなお精力的な作曲活動を続けたハイドンのエネルギーとイギリス式アクションのピアノフォルテを知った彼のダイナミックな表現方法にあらためて感じ入りました。

フーベルト・ハイッス駐日オーストリア大使が毎回お聴きくださり光栄なことです。今年は日本オーストリア友好150年という記念年。大統領来日の折の演奏をはじめ、多くの機会にウィーンの名器ベーゼンドルファーで演奏させていただきました。というわけでアンコールは、ウィンナーワルツから1曲。

今回は、早くから完売になってしまい、お聴きいただけなかったお客様にお詫び申し上げます。

モーツァルト愛好会の例会としての演奏会でもあり、演奏会後は、愛好会の皆様と懇親会場へ。20年前に例会に出演させていただいた頃の懐かしい話や、宇宙的な表現でハイドンソナタの感想を仰ってくださる哲学者の先生など、和気藹々とした賑やかな時間となりました。

演奏会開催にあたり、お世話になりました皆様、ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました!

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