安曇野

あづみ野コンサートホールにお伺いするのも今回で11回目。
毎回温かく迎えてくださる館長さんご夫妻、そして安曇野の皆様に心から感謝しています。

今回は、「久元祐子と仲間たち IN 安曇野」と銘打たれたコンサート。
で前半のソロのプログラムに続いて後半は室内楽。モーツァルトとシューマンの三重奏をヴィオラの松井直之さん、クラリネットの村田明日香さんと演奏させていただきました。
室内楽にはちょうど良い大きさのホールで、響きが良く調和するように思えました。
シューマン「おとぎ話」は、シューマン晩年の混沌とした精神世界、現実離れしたような夢想の世界が3つの楽器のからみあいで表現された難曲です。跳躍の多いピアノパート、ヴィオラの人間業じゃないようなこまかな刻み、長~い息を要求されるクラリネットパートなどなど。でもそういった技術的ハードルを越えるとそこにファンタジックな世界が広がっていて、ヴィオラ、クラリネット、ピアノという変則的な組み合わせのハーモニーの楽しさが見えてきます。

夜は、数年前、皇太子殿下と雅子妃殿下がご宿泊なさったという穂高ビューホテルのロビーコンサート。
社長さんたちと楽しく打ち上げ。山のお話をお伺いしたり、生酒をごちそうになったりしたあと、露天風呂に入って夜の森の風情を楽しみました。

シューマンの「おとぎ話」が聞こえてくるような安曇野の夜の森でした。

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