撮影@ベーゼンドルファー

昨日は大学の楽器学資料館で打ち合わせ。来週のシンポジウム「ショパンが愛した楽器」について、使用楽器、プログラムなどを詰めました。使用する予定の6台の楽器についての詳細な資料はもとより、手紙、自筆譜などの紹介もし、ショパンの人生を楽器とともに辿る、かなりディープな内容になりそうです。申し込み開始日に定員に達しました。おでかけくださる方に、是非それぞれの楽器の音色を楽しんでいただきたいと思っています。

ずっと歴史的楽器を弾き続けていた昨日と打って変わり、今日はベーゼンドルファーの最新機種280VCと向き合い、15曲の演奏の動画撮影。

1日で5人のピアニストを撮影、とのことで一人当たりの持ち時間は2時間。ゆるゆるだらだらと休みをとって。。。という時間の余裕はありません。けれど短い集中の中に、ベーゼンドルファーという楽器が愛おしく思える瞬間が何度もありました。録画スタッフの皆さんは、夜の便で九州へ。ミーシャ・マイスキーの撮影だとか。伸びやかなマイスキーの音色が浮かびます。荷物持ちでついていきた~い!なんて言いながら床を見たら、とても持てそうにない重い機材ばかり。。。失礼しました。

私の持ち時間が終わり、次の奏者、實川風さんとバトンタッチ。端正で素敵な笑顔が印象的でした。

帰途の途中、携帯を見ると、いつもピアノを運んでくださっているYさんからのショックなメッセージ。「会社を退社することになりました」との知らせです。実は、昨日もCD制作でお世話になった知的な女性から「会社を退社することになりました」という突然のメール。

音楽の世界には、様々な仕事があり、そういう方たちのおかげで演奏することができています。出会いの喜びがあり、寂しいお別れがあるのですが、最近いろいろなことが目まぐるしく起こる今日この頃です。

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