ベーゼンドルファー@長楽館

2週連続で京都での演奏会。先週は自然に囲まれた和の空間、すみや亀峰庵、そして今週は110年の歴史を持つ洋館、長楽館でのコンサートです。先週同様、使用楽器はベーゼンドルファーのヨハン・シュトラウスモデル。ルイ15世時代のインテリアやメープル社の家具が豪奢な雰囲気を醸し出しています。明治の煙草王、村井吉平衛氏の別邸として建築され、迎賓館として多くの要人が訪れた京都市有形文化財。

伊藤博文が、渡欧中ベーゼンドルファーを演奏するリストに「ピアノ教師として日本に招聘せよ」とお付きの者に命じたことが知られていますが、その伊藤博文が吉井別邸に来泊の折、「長楽館」と命名したそうです。リストはけっきょく日本に来ることはありませんでしたが、伊藤博文が魅せられたウィンナートーン。。。当時に想いを馳せながら弾かせていただきました。

ダイナースクラブ主催の人気イベント。東京、横浜など遠くから新幹線でいらしてくださったお客様も。昼の部、夕方の部の2回公演。それぞれ演奏会のあとは、ティータイム。目にも鮮やかなスウィーツがテーブルに並びました。CDサイン会や写真撮影、お客様との語らいのひとときを楽しみました。

ナビゲーションは坂田康太郎さん。演奏会後、各テーブルへのエスコートまで、いろいろお世話になりました。バーMADEIRAの前で一緒に記念撮影。建築当時は書斎だった落ち着いた空間。「飲んだら弾くな、弾くなら飲むな」の師匠の教えどおり?!今回は素通りと相成りました。

祇園の川端を散策。ほんの少しだけ京都の風情を楽しんだあと、帰路に着きました。

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