ショパン@銀座

銀座山野楽器で「ショパン」についてのセミナー。ピアノ指導者の皆さん100人あまりがお集りくださり、演奏を交えながらエチュード、ワルツ、ノクターンなどレッスンで取り上げられることの多い曲を中心にお話しさせていただきました。

ショパンの美学を現代のピアノでアプローチするとき、ペダリング、タッチ、フィンガリング、テンポ・ルバート、装飾など留意点が多くあります。そしてレッスンの中で是非指導していきたいことなど、お話ししたいこと、とりあげなければならない曲がたくさんで、2時間があっという間に過ぎてしまいました。

子供たちに「ショパンは、どんな作曲家?」と聞くと「綺麗なメロディー」と真っ先に答えが返ってくることが多いのですが、そのメロディーに酔い、ハーモニーを侮ると途端に足をすくわれてしまう複雑な作曲家でもあります。
ショパンが愛用したプレイエル・ピアノは5度の響きが美しいから、ショパンは連続5度を革命的に使用するようになった、、とフランス音楽に造詣の深い板倉康明先生の授業で紹介がありました。
そしてプレイエル・ピアノの歌う音色は、ショパンの歌う旋律に直結していたことでしょう。

カニ歩きのような連続和声進行、エンハーモニックの転調、繊細なガラス細工のようなテクスチュアなど、ピアノ弾きにとって、興味が尽きないショパンの曲。
プレイエルと現代ピアノの両方で、その魅力にアプローチしていきたいと思っています。

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