永すぎた梅雨

8月に入り、平年より10日も遅れて気象庁の「梅雨明け宣言」が行われました。

「もう太陽の顔を忘れちゃったよ!」
「毎朝、パッとしない天気を見ると憂鬱になる」
「自粛続きでしかも雨が続くと運動不足で夜眠れない!」
「日照不足で野菜が高騰!」など
6月10日頃始まった長い「梅雨」の間、たくさんのぼやき声が続いていました。

大学では、オンラインと対面が併用となった7月。
大人数の授業ではオンラインが続き、
コンピュータの画面上で繋がる中で、できるだけ画一化しないよう心掛けました。
毎回の課題のやりとり、提出期限を示し、次の授業日までにフィードバック。
200通以上のメールが飛び交い、学生にとっても私にとっても正直ハードな3ヵ月でした。

7月7日、モーツァルトの演奏論の授業課題は、
「”七夕様”のメロディを題材に、モーツァルトの変奏手法を使って「七夕変奏曲」を作曲してみましょう。」というもの。

締め切りは「梅雨明け」の日と決めました。
おそらく7月20日には梅雨が明けるはず。2週間くらいあれば、充分だろう、と見越してのデッドラインの設定。

ところが、20日を過ぎても25日を過ぎてもいっこうに太陽が顔を出しません。
想定外の「永すぎた梅雨」でした。おもむろに、提出が昨日あたりから始まった次第。

久しぶりにカラッと晴れた太陽を見ると気分も晴れやか。
一人暮らしを続けている実家の母のもとを訪ねました。
庭の「百日紅」は満開。

「百日紅」の花言葉は「雄弁」。
自粛期間が始まり、5ヵ月分のたまりにたまったお喋りをし続ける母のそばで、満開のピンクの花が揺れていました。

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