「イタリア・ローマ出身の作曲家、エンニオ・モリコーネ氏が91歳で逝去」のニュースが報道されて4日。
モリコーネ氏の音楽と共に、映画の名シーンが目に浮かびます。
1984年セルジオ・レオーネ監督の「ワンスアポンアタイムインアメリカ」
1989年のジュゼッペ・トルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」
心が締め付けられたり、涙があふれたり、、、。
20代の終わり頃、映画館に通い、暗闇に身をうずめて、映画の世界に浸る時間を何より大事にしていた時期があります。
なんやかんやで忙しくなり、DVDで見たつもりになったり、新作が出ると映画館ではなく飛行機の中で移動時間に見たり、時間がとれたかと思うと映画館閉鎖で、・・・という最近。
むしょうに懐かしい!映画の世界です。
そして暗闇の空間で、身体いっぱいに響く音楽は、映画の世界にどっぷりと入り込んだ心を包み込んでくれました。
小さな画面で見ることもできる便利な世の中になりましたが、
音楽は生、映画は劇場!での感動が、別格です。
目と耳と身体すべてにインプットされる総合芸術、映画の世界!
海外に発信する日本映画でも
小津安二郎監督の「東京物語」には斎藤高順氏
黒澤明監督の「乱」には武満徹氏
山田洋次監督の「寅さん」には山本直純氏
映像と台詞と音楽と感動は、すべて一体。
決して切り離すことができません。
監督の呼吸を肌で感じ、それに寄り添う音楽を創作する・・・
映画を誰よりも深く理解してはじめて成し得る
エネルギーと愛に満ちた巨匠。
深夜、「愛のテーマ」や「デボラのテーマ」をピアノで静かに弾きながら、
感動を与えてくれた巨匠に感謝を捧げました。
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