EXPANDING LIGHTS ~クリスマスツリー発祥の地、ラトヴィアからの贈り物~

ラトヴィア日本友好100周年事業として六本木ヒルズアリーナで開催されたEXPANDING LIGHTS 音楽ライヴに出演。加藤登紀子さん、NHK東京児童合唱団らのステージに続き、クロージング前の最後の舞台をつとめさせていただきました。

野外ステージは、久しぶり。雨が降らずに無事終了。。。ほっとしました。
私が好きなラトヴィア民謡は「風よ、吹け」。文字通り、都会のビル風が吹く中で《トルコ・マーチ》を弾いたのは今夜が初めての経験!
寒さに強い私にとっては、星空で弾くクラシックは、意外と快感?!でした。

続いてラトヴィアの作曲家バッシュの《想い出》という静かな曲を演奏。
「人口の数だけ民謡がある」と言われる「歌」の国、ラトヴィア。ピアノ曲にも「歌心」が溢れます。

ところで、ラトヴィアは、クリスマスツリー発祥の地としても知られています。
大木の丸太を曳き、邪鬼を払いながら家々を回り、最後にその丸太を燃やし厄払いを行うラトヴィアの冬至のお祭り。
1510年、冬至祭りのために男たちが切り出した巨大な樅ノ木。夜、それを発見し、はしゃぎながら飾り付けをした子供たち。翌朝、その装飾された樅の大木を見て「冬至で燃やしてしまうのはもったいない」と市庁舎前まで運び、さらに装飾を施してクリスマスまで立てていたのがクリスマスツリーの始まりだとか。その習慣がドイツに伝わり、今では世界中に広まっています。

子供たちの夢、男たちの優しさが詰まったクリスマスツリーにまつわる素敵な話です。
今回は、それに因んでシベリウスの《樅ノ木》を演奏。そして幻想的な星空を見ながらの《幻想即興曲》や、くる年の幸せを願ってウィンナーワルツなどを弾きました。

1991年にラトヴィア国立交響楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲を協演したのがご縁の始まり。北海道東川町で《百万本のバラ》の原曲の作曲家、ライモンズ・パウルスさんにお会いしたり、日本ラトヴィア音楽協会の理事に就任したり、、、不思議なご縁です。そしてラトヴィアの首都リガ市と神戸市も1974年以来、姉妹都市としての国際交流が続いています。今日はご招待いただきながら出席できなかった主人に代わり、ダッツェ・トレイヤ=マスィー大使にお祝いをお伝えしました。

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