いつもモーツァルトがそばにいる。

12月の最終授業が終わり、「冬休み」という期間に入るのですが、この暮れからお正月にかけてが、大学の繁忙期と言われています。
お正月休み明けが締め切りとなっている試験・レポート採点、成績評価、来年度の授業予定、紀要論文の初校校正、実技試験レパートリーシートチェック、修士論文、博士論文の精読等々。他のもっとお忙しい先生に比べれば少ない方だと思うのですが、どれも気を抜けない仕事です。

そして新春コンサートの準備の合間に、大掃除、お節の準備が重なります。
そんなこんなで過去を振り返るということがほとんど無い「冬休み」なのですが、先日、日本モーツァルト愛好会の朝吹英和さんと、秋田モォツアルト広場の加藤明さんが、ほぼ同時に「新刊に貴方のことが載ってましたよ!」とお知らせくださいました。

『いつもモーツァルトがそばにいる。』という素敵なタイトルのご本です。

~ある生物学者の愛聴記~ とあるように著者の廣部知久さんは、理学博士としてご活躍されれる中、モーツァルト愛好家として多くの音楽会に足を運んでこられました。驚くべき量と質からなるその詳細な記録は225章に及びます。その中に「久元祐子さんのモーツァルト演奏会」として1章を割いてくださっていました。

2002年の演奏会、、、ということは、今から20年も前のこと。嬉しいやら恥ずかしいやら。

私自身は、記録と整理が苦手で、過去のことのほとんどを忘れてしまう人間なのですが、活動を面白いと思ってくださったり、演奏を20年も心にとめてくださる方のお言葉は有難い限りです。

廣部さんは別の章でも久元祐子レクチャー・コンサートに触れておられ、「もし、私が大金を持っていたら、KV309を中心にモーツァルトの映画を作りたい!」と
私が言っていたとか?!
全く記憶に無いのですが、若い頃の生意気な自分の顔を思い浮かべ赤面の至りです。

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