明日につなぐ新春galaコンサート

東京オペラシティコンサートホールで開催されたプロアルテムジケ36.1周年記念公演に出演させていただきました。所属アーティスト31人が勢ぞろい。バロックからタンゴまで盛り沢山のコンサートでした。

同じ事務所に所属していると言っても、演奏家は事務所に行って何かすることはほとんど無いので、今回初めてお会いした方もいました。
そんな出会いのチャンスを頂けて嬉しい機会でした。チラシの写真から「ちょっと気難しそう・・・」などと勝手に決め込んでいたら本当に優しい穏やかな方だったり、静かな雰囲気を予想していたらノリノリのムードメーカーだったり・・・。

久しぶりにお会いするピアニストの渡辺健二先生は、松浦豊明門下の大先輩。ブゾーニ編曲のモーツァルト《魔笛》序曲を2台ピアノでご一緒させていただきました。

編曲楽譜に、さらに音を加えて効果的な編曲にしたり、大切な音が届くようバランスを設計したり、いろいろ導いてくださいました。タッチのこと、楽譜のこと、学生時代の昔話など共通の話題でお喋りはつきません。

いつもご一緒しているヴァイオリンの永峰高志先生とは、初めてお会いするチェロの西谷牧人さんが加わり、ピアノ・トリオ《幽霊》。
お二人ともアンサンブルのプロフェッショナル。お二人のタイミングの勘所に乗って、ベートーヴェンの鋭角三角形を作らせていただきました。

オミクロン株拡大の折、楽屋から舞台袖まで常にマスク着用。最後のカーテンコールの直後のみマスクを外して撮影。みんないい顔をしています!

私の隣の大川由美子さんは、スペインもののスペシャリスト。新居由佳梨さんと一緒に2台ピアノでシャブリエ《スペイン》を暗譜で!聴く人をリズムに巻き込むような見事な演奏でした。

美しいお着物姿の飯田有抄さんが司会を担当。今回は渡航制限のため海外のアーティストの参加が叶いませんでしたが、もし叶っていたらきっと「わぉ~!ビューティフル」と喜んだことでしょう。

握手もハグも打ち上げも無いコンサートが2年目に入りましたが、聴いてくださる皆様と音楽を共有できる喜びを再確認する一晩。

そしてこれまで支えてくださった全ての皆様に、あらためて感謝の思いでいっぱいになりました。

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