忘れない

震災から27年。「阪神・淡路大震災1月17日のつどい」が神戸・東遊園地で行われ、祈りが捧げられました。
灯篭に灯された「忘」の文字。忘れない、忘れたい、忘れられない。。。様々な意味が込められた一字です。

27年前の今日を語る知人の話を聞く度、涙が溢れてしまうのですが、ご遺族の方にとり、亡くなられた方は心の中でずっと生き続けておられ、
被災された方にとっては決して忘れることのできない壮絶な時間の記憶です。

そして今、震災の記憶は、震災を知らない次の世代に語り継がれています。
今朝のNHKニュースでも、ご遺族や被災された方のお話から学んだ教訓をSNSで発信する19歳の若者の姿が取り上げられていました。「知らないからこそ同世代に伝えたい」と語る若者の澄んだ瞳が印象的でした。

また今日の日経文化欄には、アンサンブル神戸を主宰されている矢野正浩さんのエッセーが掲載されています。矢野さんは、ヨーロッパ留学から帰国した矢先に被災。仮設住宅で慰問演奏を始めたのが、現在の「アンサンブル神戸」の原点です。演奏家にできることは、音楽の力を届けること。。。この想いを四半世紀、仲間と共に持ち続けてこられた矢野さんの情熱に感服しています。

毎年、この季節には蝋梅が満開になります。花言葉は「慈しみ」。夢のような香りをあたりに漂わせながら、典雅な黄色が青い空に美しく映えていました。

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